スイスが発祥のカーシェアリング

カーシェアリングの考え方や
仕組みはもともとスイスが発祥といわれています。
スイスでは、1970年代に大量の車両が都心に流入した結果、
商店街などの荒廃が進んだことから、行政主導で
大規模な車両の流入規制(トランジットモール)が実施されました。
またそれに伴い、スイスの都市では、LRT(路面電車)やバスなどの
公共交通機関が、充実されて市民の足が確保されました。
一方、住民らは都心に車がもてない為に、郊外に共同で車を
所有しはじめて、これがカーシェアリングの始まりとなったのです。
この頃からスイス国内には小さなカーシェアリングの組織が
いくつもできあがり、同時に事故の責任問題やサービスの多様化への対応など、
運営の問題点なども徐々に露見してゆくこととなります。
その後、スイス国内ではM&Aが行われ3つのカーシェアリング会社にまで統合されることとなりました。
1997年スイスは、3つのカーシェアリング会社を統合し、モビリティ社を設立します。
現在、スイス国営鉄道との相互乗り入れを行うレールリンク社を設立するなど
スイスは国家主導でカーシェアリングと公共交通の利用促進を計っています。